こういった質問にお答えします。
本記事はこんな方にオススメ- illustrator(イラストレーター)初心者の方
- アウトライン化ができな原因がわからない方
この記事を書いている私はグラフィックデザイナー歴約15年です。現在はデザイナーとして、印刷物からWebまでやっています。
illustrator(イラストレーター)のアウトライン化。デザイナーとして仕事をしていると必ず出てくる言葉です。
この記事では、illustrator(イラストレーター)での文字のアウトライン化の方法はもちろん、アウトライン化できない場合に確認するポイントもご紹介します。
ilillustrator(イラストレーター)のアウトライン化はとても簡単なのでサクッと覚えちゃいましょう!
illustrator(イラストレーター)のアウトライン化とは? できない原因と確認方法
まずは「文字のアウトライン化って何?」という方に向けて、わかりやすくアウトライン化を解説します。
アウトライン化とは?
アウトライン化とは、「文字(フォント)を図形に変換すること」をいいます。
文字のアウトライン化をすることで、フォントの情報がなくなり、文字が図形化されます。
これにより、使用しているフォントを持っていない別のPCでデータを開いた時も、文字化け(文字の形が変わってしまう事、別の書体に変わってしまう事)を防ぐことができます。
illustrator(イラストレーター)でのアウトライン化の手順
illustrator(イラストレーター)で文字をアウトライン化する方法をご紹介します。
- レイヤーのロック解除
- すべてのオブジェクトのロックを解除
- 全てのオブジェクトを選択
- アウトライン化を実行
- アウトライン化に漏れがないかチェック
- 保存は必ず別名保存
めっちゃ簡単なので、ひとつずつ順を追って作業手順を見ていきましょう。
1.レイヤーのロック解除
まずはロックされているレイヤーがあれば、ロックを解除しましょう。
2.すべてのオブジェクトのロックを解除
レイヤーのロックを解除したら、オブジェクトに「ロック」がかかっていないか確認します。
[オブジェクト]→「すべてをロック解除」で全部のオブジェクトのロックを解除します。
3.全てのオブジェクトを選択
[選択]→「すべてを選択」で全部のオブジェクトを選択します。
ショートカット「Command + A」でも、すべてを選択できます。
4.アウトライン化を実行
全てが選択されている状態で、アウトライン化を実行します。
[書式]→「アウトラインを作成」を実行。
以下のショートカットでもアウトラインを作成できます。
Macの場合 「Command + Shift + O」
Windowsの場合「Ctrl + Shift + O」
アウトライン化のショートカットは結構使うので覚えちゃいましょう。
5.アウトライン化に漏れがないかチェック
アウトライン化をしたら、必ず「フォント検索」をして全てのテキストにアウトラインがかけられているか確認しましょう。
6.保存は必ず別名保存
アウトライン化したフォントは、編集ができなくなります。アウトライン化したデータは、必ず別名で保存しておきましょう。
illustrator(イラストレーター)でアウトライン化ができない場合の原因
「フォント検索」をした時に、どこにフォントが残っているのか見つからない場合は、以下の原因の可能性が高いのでチェックしてみましょう。
1.孤立点がある場合
「テキストツール」で一回クリックし、文字を入力しないまま別のツールにした場合、「孤立点」と呼ばれるフォント情報が残ってしまいます。
「孤立点」はアウトライン化ができないのと、選択しないと何も見えないので、気づかないことが多いです。
[選択]→[オブジェクト]→[余分なポイント]で選択された不要な孤立点を削除しましょう。
2.フォントが非表示または他のオブジェクトに隠れている
非表示にしているオブジェクトはアウトライン化ができないです。また表示はされているが他のオブジェクトに隠れていて気づかない場合もあるので確認しましょう。
[オブジェクト]→[すべてを表示]で表示された不要なテキストを削除する。
3.エンベロープ機能を使用している場合
エンベロープ機能を使用しているフォントはアウトライン化ができないので注意しましょう。
エンベロープ機能を使いたい時は、先にアウトライン化した文字でエンベロープを作成してください。
[オブジェクト]→[エンベロープ]→[拡張]でアウトライン化をする。
4.グラフツールを使用している場合
グラフツールの数字はそのままではアウトライン化ができません。グラフのグループ解除をしましょう。
[オブジェクト]→[グループ解除]をしてからアウトライン化をする。
5.パターン登録したフォントの場合
パターンにフォントがあった場合、そのままではアウトライン化ができません。
[オブジェクト]→[分割・拡張]をしてからアウトライン化をする。
illustrator(イラストレーター)でアウトライン化を解除する方法
残念ながら、一度アウトライン化した文字は元に戻すことはできません。
元に戻す(command+Z)で戻すことはできますが、基本的に解除方法はありません。
仕事をしていると今まで作ったデータを流用することがよくあります。
そんな時に、もしアウトライン化前のデータがなかったら、テキストデータが使えないので大事件になる場合があります。
アウトライン化する時は、必ずアウトライン前のデータも残しておきましょう。
illustrator(イラストレーター)でアウトライン化のまとめ
illustrator(イラストレーター)でアウトライン化する方法とアウトライン化ができない時の原因についてご紹介しました。
特にアウトライン化ができない場合の原因は知らない人もいるので、今回ご紹介したことを覚えて、他の人と差をつけちゃいましょう!
今回は以上です。
ではまた!
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