こういった質問にお答えします。
本記事はこんな方にオススメ- これからグラフィックデザイナーを目指す方
- 自分はグラフィックデザイナーに向いているのか、向いていないのか気になる方
グラフィックデザイナーに向いている人、向いていない人ってどんな人なんでしょうか?
今回はこれからグラフィックデザイナーを目指そうか迷っている人のために、グラフィックデザイナー歴17年の私が、私自身や今まで見てきたデザイナーを参考に、グラフィックデザイナーに向いている人、向いていない人をまとめました。
デザイナーに向いている人、向いていない人の特徴
グラフィックデザイナー歴17年の私が、私自身や今まで見てきたデザイナーを参考に、グラフィックデザイナーに向いている人、向いていない人を挙げてみます。
あくまでもそんな傾向があるんだな〜ぐらいの参考にしてください ^_^
絵が描ける
グラフィックデザイナーの多くが、小さい頃に絵が上手だった人や、人から絵が上手いねと言われたことがある人が多いです。
美術大学の入試にデッサンがあるように、「絵が描ける」ということはデザイナーに必要なスキルの1つです。
デザインの仕事で絵を描くことはほとんどしませんが、「絵が描ける」と言うことは、「目がいい」「物事の細かい部分を捉える観察力がある」「立体感と遠近感を表現することができる」ということが備わっているといえます。
私の周りのデザイナーで美大を出た人は入試を経験してきているので、基本的なデッサン力はもちろんありますが、美大や専門学校に通わずにデザイナーになった人でも、小さい頃は絵が上手だったという人がほとんどです。
小さな頃から絵を描く基本的な資質が備わっている人は、グラフィックデザイナーに向いています。
逆に絵心が全くない人、例えばTV番組で何を描いたかわからない絵を描く芸能人とかのレベルの人は、グラフィックデザイナーは向いていないです。
柔軟な思考
グラフィックデザイナーは自分がいいと思って出したデザインを気に入ってもらえないことはよくあります。
そんな時に「なんでこれが気に入らないんだ」とか「何にもわかってない」とか、不貞腐れる人がたまにいます。
グラフィックデザイナーはアーティストではありません。問題を解決して欲しいクライアントがいて、その問題をクリエイティブの部分でお手伝いする職業です。
いくらクライアントにおかしな事を言われても、時には自分のこだわりを捨て、柔軟に対応できる人はグラフィックデザイナーに向いています。
いつまでも自分のこだわりを捨てられず、柔軟に対応できない人はグラフィックデザイナーに向いていません。
クライアントを説得させるのもグラフィックデザイナーの力量かもしれませんが、全く話が通じないクライアントもいますから。
タイムマネージメント
グラフィックデザイナーはとにかく忙しいです。(もちろん暇な時もあります)
複数の仕事が重なった時のデザインの現場は壮絶です。
そんな忙しい時に、「このデザインをどこまでやって、どこで切り上げるか」「どの作業にどのくらいの時間をかけていいのか」というタイムマネージメントは、デザイナーに必要なスキルの1つになってきます。
仕事が重なった時にどのように時間を使えばいいかを冷静に考えられる人はグラフィックデザイナーに向いているといえます。
忙しいなるとパニくって周りが見えなくなる人はグラフィックデザイナーに向いていないです。
コツコツと作業できる
グラフィックデザイナーの仕事は、一見華やかでクリエイティブなことばかりしていると思う人がいるかもしれませんが、実際は地味な作業ばかりです。
例えば、新人グラフィックデザイナーの頃は、デザインに使う商品画像を延々と切り抜いたり、何十ページもある記事のレイアウト調整したり、同じことをずっと繰り返していく地味な作業をやらなければなりません。
もちろんベテラングラフィックデザイナーになっても、地味で面倒くさい作業はたくさんあります。
気の遠くなるような地味な仕事をコツコツやれる人はグラフィックデザイナーに向いています。
地味な仕事をコツコツ作業できない人は、大体グラフィックデザイナーを辞めていきます。
体力に自信がある
グラフィックデザイナーの仕事は過酷です。
例えば、締め切りに間に合わない時は徹夜もあるし、連日残業になることがよくあります。
アイデアは時間があれば思いつくものではないので、中々アイデアが出ない時は休日も仕事をしたりします。
なので忙しいとすぐに体調を崩しちゃう人はグラフィックデザイナーに向いていないです。
少しぐらいの徹夜や残業なんて気にしないぐらいの体力がある人はグラフィックデザイナーに向いています。
精神的な打たれ強さ
何度も考えてもいいアイデアが出ない、何度も先輩デザイナーからダメ出しが出る、クライアントから何度もやり直しがくる…。
グラフィックデザイナーあるあるです。
そんな時に、すぐに落ち込んで心が折れてしまう人はグラフィックデザイナーに向いていません。
逆に「何クソ」精神で向かっていける精神力があったり、落ち込んでもすぐに立ち直れる人はグラフィックデザイナーに向いています。
新しいことを学ぶ向上心
グラフィックデザイナーは覚えなきゃいけないことがたくさんあります。
例えばデザインに関することはもちろん、グラフィックソフトの技術や印刷に関する知識など。
また、グラフィックデザイナーに必要なアイデアの引き出しは、常に色々なデザインを見て勉強し、インプットしていかないと増えていきません。
そのような新しいことを常に学ぶ向上心がある人はグラフィックデザイナーに向いています。
勉強しない人はいつまで経っても成長しないグラフィックデザイナーになってしまうでしょう。
コミュニケーション能力
グラフィックデザイナーはデザインだけをしていればいいわけではありません。
例えば、
- クライアントや外注とのやり取り
- デザイン意図を説明する
- 社内でのコミュニケーション
グラフィックデザイナーは1人で黙々と仕事しているわけではなく、他のデザイナーや外部の協力会社など、複数の人と協力しながら仕事をします。
そんな時に全くコミュニケーションがとれないグラフィックデザイナーだと、仕事が円滑に進みません。
めちゃくちゃコミュニケーション能力がなくてもOKですが、最低限のコミュニケーション能力はグラフィックデザイナーには必要です。
理想ばかり高い
いざグラフィックデザイナーになったら自分が思っている仕事ができないかもしれません。いや、自分がやりたい仕事ができる人はほんの一握りです。
「こんな仕事やりたくない!」と、すぐに辞めていく人をたくさん見てきました。
そうやって辞めていく人のほとんどが、まだ大した実力もないのに、理想ばかり追い求めている人達ばかり。
もちろん、「いつかはこんなデザインをやりたい」と思うことは大切ですが、理想ばかり高くて、今の自分の実力を客観的にみれない人はグラフィックデザイナーには向いていないです。
今自分が出来ることや求められていることを理解し、時には理想を押し殺して仕事することできる人はグラフィックデザイナーに向いています。
損得ばかり考える
グラフィックデザイナーはアイデアを考え、形にする仕事です。
これはグレーなことになりますが、アイデアというのは時間が読めないので、休日や勤務時間外も考えないと間に合わないことがあります。
いくら休日や勤務時間外にアイデアを考えていても残業代はもらえないでしょう。
グラフィックデザイナーは勤務時間でスパッと切れる職業ではありません。
勤務時間外なんだから、残業代が出ないんだから仕事をするなんておかしい、損じゃんという、目先の損得ばかり主張する人はグラフィックデザイナーに向いていないです。
いいデザインを作るためには労力は惜しまないという気持ちを持っている人はどんどんグラフィックデザイナーとして伸びていきます。
ちなみに「デザインセンス」は必要?
グラフィックデザイナーはめちゃくちゃデザインセンスがないとなれないと思っている方、心配しなくても大丈夫です。全然なれます。
なぜならデザインセンスは知識と経験でカバーできるからです。
そりゃ誰だって最初は苦労しますが、グラフィックデザイナーとして経験を積んでいけば、経験で積み重ねた知識でデザインセンスをカバーできます。私がそうです。
中には最初からデザインセンス抜群の人達がいますが、そんなのほんの一部です。ほとんどの人達は積み重ねた経験と知識の差だけで、元々持っているセンスなんて大して変わらないです。
もし今現在、デザインセンスに不安があってグラフィックデザイナーを目指そうか迷っている人は迷う必要なんてないです。
しっかりグラフィックデザイナーとして経験を積んでいけば、必ずそれなりのグラフィックデザイナーになれますよ。
まとめ
グラフィックデザイナーに向いている人、向いていない人を挙げてみました。
色々好き勝手に書きましたが、あくまでも参考程度にしてください。
目指す前から向いているのか向いていないのかあれこれ考えるよりも、グラフィックデザイナーをやってみたいならまずは挑戦してみましょう!
やらないで後悔するよりやって後悔するほうが絶対いいです。
私のように何となくグラフィックデザイナーを目指して気づけば17年、案外向いていて長くやる例もありますから^ ^
グラフィックデザイナーに興味がある高校生の人は、美大やデザイン系の専門学校を目指しましょう。
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今回は以上です。
ではまた!