こんにちは。めがねんちブログです。
世の中には大小様々、数多くのデザイン事務所があり、たくさんのグラフィックデザイナーがいます。
この記事は少人数のブラックデザイン事務所出身の私が、グラフィックデザイナーの基本的なワークフローを紹介いたします。
私がこれから紹介するグラフィックデザイナーのワークフローはあくまでも私が経験したことを書いたものなので、必ずしも全ての少人数デザイン会社がこの通りではないので、参考程度にどうぞ!
この記事はこんな人におすすめ- グラフィックデザイナーに興味のある方
- これからグラフィックデザイナーを目指している方
少人数のブラックデザイン事務所の基本的なワークフローを教えます
少人数のブラックデザイン事務所におけるグラフィックデザイナーの基本的なワークフローを5項目に分けてみました。
1.仕事の依頼がくる
少人数のブラックデザイン事務所には社長が営業も兼ねている会社があります。営業が専門にいるデザイン会社もあります。
グラフィックデザイナーが直接営業も兼ねているデザイン会社もあります。
各デザイン事務所によって仕事の依頼がくる状況は様々ですが、基本的にはクライアントや広告代理店などから連絡がきます。
まず見積依頼とスケジュールと大まかな内容を聞き、制作が可能かどうか?制作が可能であればクライアントや広告代理店と正式に打ち合わせをします。
ちなみに少人数のブラックデザイン事務所ではどんなに急で殺人的なスケジュールの仕事でも断らないことは良くあります。。
2.クライアントや広告代理店と打ち合わせ
クライアントや広告代理店へ行き、打ち合わせをします。
簡単なものなら電話やメールで済ますこともあります。コロナ渦の現在ではZOOMなどで行います。
グラフィックデザイナーも打ち合わせに同行することもありますが、人数も少ないので大体は社長やデザイナーをまとめているアートディレクターや営業などが行きます。
打ち合わせでは意図や内容、ターゲット、デザインの方向性などを確認します。
3.デザイン制作
ここからはグラフィックデザイナーの1番の見せどころです。
打ち合わせをした内容を元に、グラフィックデザイナーは改めて社内で社長や営業、アートディレクターなどと打ち合わせをします。
例えば大きなデザイン事務所だと、プロデューサー・ディレクター・プランナー・コピーライター・カメラマンなどとチームを組んで相談しながら仕事を進めていきますが、小さなデザイン会社は、そこまで大きい仕事ではないので、そこからグラフィックデザイナー1人で仕事を進めていくことが多いです。
この時、仕事を丸投げされる場合もありますので要注意です。
ベテラングラフィックデザイナーは1人でも大丈夫ですが、若手グラフィックデザイナーはかなりプレッシャーを感じると思います。
そんな時は指示を待ったり受け身にならず、わからないことがあったら自分から聞きに行きましょう。
社長や営業、先輩グラフィックデザイナーが忙しそうで殺気立ち、とても話しかけられる雰囲気じゃなくても、聞かないと後で大変な思いをするのは自分です。
デザイン完成したら、クライアントや広告代理店に提出前に社内チェックをします。
その時、社長や営業、先輩グラフィックデザイナーのOKが出るまで何度も修正を繰り返す場合もあります。
社内OKが出たら、クライアントや広告代理店に提出。
提出したものをクライアントや広告代理店が気に入ってくれればグラフィックデザイナーとして最高ですが、この時、あなたの上司がディレクション能力のない場合、クライアントや広告代理店との理想とのずれが起きます。
クライアントや広告代理店から大幅なやり直しや修正がくることもあります。
自分はちゃんと指示通りデザインをし、社内でOKが出たのにも関わらず、何故か自分が1番悪い雰囲気になることもあります。
その時、表向きは納得いかない表情はグッとこらえて(少しは出してもいいですが)、自分にも非があったと反省の雰囲気を出しつつも、心の中で無能な上司に悪態をつきましょう。心では絶対に負けてはいけません。
仕事によりますが、何度か修正を繰り返していきます。
修正は段々少なくなるのが一般的ですが、無能なクライアントや広告代理店によって、内容が定まらず最後まで修正が多い場合もあります。
この時にクライアントや広告代理店の担当者がセンスのない奴だと、とんでもないものが出来上がったりします。
あまりにも酷い場合、「自分が作ったと思われたくない」とか思うかも知れませんが、最後までやりきりましょう。
4.データ入稿
やっと最終的なOKがもらえました。
紙媒体の場合は印刷会社に入稿データを納めます。
グラフィックデザイナーは入稿データを作る際は細心の注意を払います。
知らず知らずのうちにデータをいじってしまい、気づかずに何かが動いて重なっていたり消えていたりする可能性があります。
画像があたりのままだったり、そもそも制作物のサイズを間違えていたり。
WEBならアップ後に気づいても修正できますが、印刷物はそうもいきません。
印刷後に気づいたときは、顔面蒼白になりますので、絶対に最後まで集中力を切らさないようにしましょう。
印刷所にデータ入稿したら、色校正が出る場合といきなり印刷の場合があります。
色校正が出る場合は、万が一ミスがあったり、写真の色味や写真が暗いとか印刷前にチェックできるからいいのですが、いきなり印刷の場合は何かあって気づくのは印刷された後です。
グラフィックデザイナーは印刷所に入稿した後もミスがないか不安でたまりません。
たまに印刷所に入稿した後に、クライアントや広告代理店から「ミスを見つけちゃいました。まだ間に合いますか?」と連絡がきます。
その時は慌てて印刷所に連絡し、間に合えば作業を止めてもらい、修正した後に再度データ入稿します。
この時、慌てて入稿準備するとミスに繋がるので注意です。
あとは納品物が出来上がるのを待ちます。
納品物ができるまで、たまに思い出して不安になりますが、他の仕事が忙しくすぐに忘れます。
5.納品
作ったものが納品され、ミスもなくクライアントが満足していたら一安心です。
ただ、納品されてから数日は要注意です。忘れた頃にミスが発覚することがあります。
印刷物にミスがあった場合、最悪刷り直しをします。印刷物によっては刷り直しに莫大なお金がかかります。
その時グラフィックデザイナーはまず誰のミスなのか気になります。
クライアントや広告代理店が出した内容にミスがあったのであれば全然OKですが、
原因が自分のミスであったなら生きた心地がしないでしょう。
ご飯が喉を通らなくなります。
例えば、グラフィックデザイナーが1番最初に自分で英語を入力した際、スペルミスをしたとします。
あなたはめっちゃ時間のない中、他の仕事もある中で必死に間に合わせ、良い物を作り上げました。
多くの人がかかわり何度も確認したのにもかかわらず、スペルミスを見つけられず印刷まで行ってしまった場合、良心的なクライアントや広告代理店は「こちらも気づかずにすみません」などと一言もらえる場合がありますが、やはり最初のきっかけを作ってしまったグラフィックデザイナーが悪くなります。
もちろん最初にスペルミスをしなければいいのはわかっています。
でも一方で、くだらないところばかり大量の修正を入れてきたり、見た目のデザインのことばかり言ってきたりするぐらいなら、基本的なところをまずしっかり見てくれと心の中で思ってしまいます。
でも最初にミスをしたグラフィックデザイナーが1番悪いんです。
たった1回の入力ミスも許されません。
まとめ
いかがでしたか?
少人数のブラックデザイン事務所の基本的なワークフローをご紹介しました。
一般的なワークフローに、私自身が体験した内容を入れて紹介してみました。
とにかく制作物を作成するグラフィックデザイナーの責任はめっちゃ大きいです。
もちろん大変なのはグラフィックデザイナーだけではないし、それぞれの立場でやるべきことが違います。
何かあって責任を取るのは、会社の社長や上司になります。
とにかくグラフィックデザイナーというのはデザインだけをしていればいいわけでありません。
これから少人数のデザイン事務所でグラフィックデザイナーになりたい方や入りたての方に、何かの参考になれば嬉しいです!