印刷所にデータ入稿…グラフィックデザイナーにとって、やっとクライアントからOKをもらい、ほっと一安心の後に最後の大仕事であり、1番集中しなけれはいけない瞬間です。
例えば、Webであれば何か間違っていてもすぐに直せます。しかし、紙媒体など印刷するものは、印刷をしてしまったら直せません。
もし間違いがあった場合は、最悪の場合、印刷をやり直します。(刷り直し)
もちろん印刷をやり直すにはお金がかかります。印刷する部数によっては、顔が青ざめるような金額になったりします。
私は今まで何回か印刷後にミスが発覚し、刷り直しを発生させてしまった経験があります。
その時の肩身の狭さといったらないです。二度と経験をしたくないです。
印刷所にデータ入稿するということは、デザイナーにとって緊張する瞬間ですよね。
印刷の入稿データは基本的にCMYK
IllustratorやInDesignなどで作成したデザインデータは、印刷所には基本的CMYKで入稿します。
印刷所によっては、データ内にRGBが混ざっていても、印刷の際にCMYKに変換してくれたり、印刷機側で自動的にCMYKにしてくれたりします。
その場合、RGBの部分がCMYKとして印刷され、画面で見ていた発色の良い色のイメージと違う状態で印刷されてしまう危険性があります。
デザイナー側からすると、印刷されたものが画面で見ていた色のイメージと違うので血の気が引きます。
最悪の場合、クライアント側からクレームがきて、問題になる場合もあります。
「Adobe Acrobat Reader DC」でPDF内のRGBを簡単に見つける方法
印刷所に入稿する場合、PDFデータで入稿する事が多くなってきています。
なのでここではPDFデータで印刷所に入稿する場合を想定しています。
「Adobe Acrobat Reader DC」で、PDF内のRGB部分を探す方法をご紹介します。
1. PDFに書き出したファイルを「Adobe Acrobat Reader DC」で開きます。
2.右側の1番上の虫眼鏡をクリックしてツールを開く
3.ツールのウィンドウが開いたら、「印刷工程」を選択
4.一番上にある「出力プレビュー」を選択
5.表示:の「すべて」と書いてあるところを選択
6.「すべて」を選択するとウィンドウが開くので、「RGB」を選択
7.「RGB」を選択すると、カラーモードがRGB形式の箇所だけが表示されます
こうすることで、RGBの箇所が一目瞭然。RGBのまま印刷されることが防げます。
RGBの箇所を、CMYKに変換して、もう1度入稿PDFを作成しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
グラフィックデザイナーにとって、印刷時の色問題は避けては通れない道です。
色の種類によってはRGBのまま印刷しても、あまり色が変わらない場合があります。
しかし、RGBの箇所が思っていた以上に、色がくすむ場合もありますので、入稿前にRGBの箇所があるかをしっかりチェックして、印刷後に色の問題が起こるリスクを回避しましょう。
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